港区外国人がAIコンシェルジュを使ってみた!Case3
Case 3: Other men are not allowed…
イスラム系夫婦の部屋の火災報知器が鳴りっぱなし!でも、管理人さんにドアを開けてくれない!管理人は英語で説明もできないし… どうしよう!
AIコンシェルジュがあれば!誰も部屋に入れることなく、自分で画面を見て解決可能!女性のコンシェルジュも選べます!
私は、定年後にマンションの管理人の仕事を始めました。朝早く来て、ごみを出し、清掃をして、あとはのんびり管理人室で過ごす生活が気に入り、楽しく過ごしていました。たまにある騒音問題や、自転車置き場のクレームも、管理会社に取次ぎをするだけで、そんなに難しいこともないと感じていました。
そして、事件は突然やってきたのです。
304号室に新しく越してきたのはイスラム系というのでしょうか、中東系の旦那さんと、いつも旦那さんの後ろに隠れている、黒いベールで目以外を隠している奥さんのご夫婦でした。全ての事務的な対応は旦那さんがしていて、私自身、奥様とお話したこともありませんでした。
午後2時、コンビニ弁当を食べてゆっくりしていたら、火災警報がなり始めました。
受信機を確認したら、304号室となっていました。あの部屋か。
いそいで、火災かどうかを確認しに行かなくてはいけません。
初めてのケースに緊張して部屋に向かいました。
ピンポンピンポン
部屋のインターフォンを押しても、奥様しかいない模様。とても焦った様子ですが、私も英語はできませんし、コミュニケーションが全く図れないのです。なんとか勇気をふり絞って、
一安心ですが、今度はアラームを解除しなくてはいけない。
يجب أن أتصل بزوجي
とても簡単なんです。インターホンの停止のボタンを押すだけなんです。
でも、それを伝えるすべがありませんでした。
警報はなりつづけました。
このままでは消防車が来るのではないか、かなり焦っていました。
ドアをノックしましたが、ドアを開けてもらえず。
またまた英語をふり絞って、
発音が悪いのか、英語が間違ってるのか、全くドアは開きません。
管理人室に急いで戻り、インターホンの写真を見ながらヘタクソな絵を書いて、お部屋の前に戻り、インターホン越しに絵を見せながら
と必死に伝えました。そして、やっと音が止まりました。良かったー。消防車も警察も、来てしまう前に解決できました。
管理会社の方に報告したところ、イスラム系の女性は、旦那さんの了解なしに知らない男性を部屋に入れてはいけないという厳しい決まりを守っている方がいて、管理人すらお部屋に入れてもらえないということは前にもあったと聞きました。今流行りのだいばーしてぃを私も経験したわけです。私も港区のマンション管理人として、英語の勉強をしなおそうかなと、管理人室に英語の本を置いてみました。
後日、管理会社の人がAIコンシェルジュを導入しようと小さなタブレットを置いていかれました。難しくて操作できないんじゃないかと思っていましたが、外国人の居住者さんに質問されたときには、画面を見せただけでするする進んでいって、「Thank you!」とにっこり笑顔で去っていかれました。なんだか、うまく行きました!背中越しに「ユーアーウェルカム」って言ってやりましたよ。(笑)